2011年10月4日火曜日

Sandy Bridge検証 9

Z68検証、まだ続きますー。


Z68独自の機能その2、ハードウェアエンコードについてですね。
ハードウェアエンコード自体はH67が持ってる機能なんですが、H67の場合、ビデオカードが搭載されていると使えませんでした。
オンボードのグラフィックを使用して、Intelのドライバがインストールされている状態でないと使用できなかったため、ビデオカードが搭載されていると使えないということですね。

ところが、Z68ではビデオカードを搭載した状態でも、このハードウェアエンコード機能が使えるようになっています。
というか、オンボードにグラフィックポートが搭載されていない例も珍しくありませんw
ビデオカードを搭載せざるを得ないというw
むしろ、弊社としては逆にオンボードグラフィックポートが搭載されていない事実の方が要注意です;
「Z68=全部入り=ハードウェアエンコードができる=オンボードグラフィックポートがある」という風に思い込んでしまう可能性がありますので;

さて置き、今回検証で使用したASUS P8Z68 DELUXEにもオンボードグラフィックポートがありません。
ビデオカードを搭載した状態でどうやってハードウェアエンコード機能を使うのか、ご紹介しましょう。

※下記検証内容及び検証結果は、同種・類似チップセットの全てのマザーボードやPCパーツで共通するとは限りません。
また、検証内容や結果に対してのお問い合わせ・サポートは受け付けておりません。
悪しからずご了承いただくのと同時に、参考程度にご覧くださいますと幸いです。


【検証に使用したパーツ】
OS:Windows 7 Professional SP1 32bit
マザーボード:ASUS P8Z68 DELUXE Z68 ATX
CPU:Core i7 i7-2600K 3.40GHz/8MB 4C/8T LGA1155
メモリ:合計2GB DDR3-1333 PC3-10600 1GB x2
HDD:Seagate ST3500413AS 500GB 7200rpm 16MB S-ATA 6Gb/s
SSD:Intel SSDSA2CW120G310 120GB MLC S-ATA 3Gb/s
VGA:ASUS EN210 SILENT/DI/512MD2(LP) GeForce 210 512MB PCI-E
元動画:8分程度のHD品質
エンコードソフト:CyberLink MediaEspresso 6.5(体験版)


まずはセットアップからですね。

OSインストール後、各種ドライバをセットアップします。
InstAllでも加えられますが、Intel Graphics Accelerator Driverをインストールします。
※メニューの中にIntel Graphics Accelerator Driverがない場合は、OS側でデバイスが認識されてないということですので、BIOSでiGPU(Integrated GPU)が有効になっているか、確認してみてください。

Intel Graphics Accelerator Driverをインストールする前(ビデオカードのドライバはインストール済み)のデバイスマネージャ画面です。
オンボードにはグラフィックポートがありませんが、コントローラ自体はCPUにあり、チップセットがそれを認識しているため、ほかのデバイスとして表示されてるということですね。
Intel Graphics Accelerator Driverをインストールした後のデバイスマネージャ画面です。
ビデオカードとCPU内蔵のグラフィックコントローラを両方認識してますねー。
マザーボード付属のドライバCD内にある、Lucid Virtuをインストールします。
これは、CPU内蔵グラフィックとビデオカードの切り替えができるソフトですが、H67等でも使用できるらしいようです(未検証)。
Intel HD GraphicsはOFFで、ハードウェアエンコードもOFF、つまりCPUのみの処理の場合は、3~4分くらいでした。
ある意味、これが基準でしょうか。
Intel HD GraphicsはOFFで、ハードウェアエンコードはONの場合、8~9分くらいかかりますね;
どうやらnVidiaのビデオカードのせいで、勝手にCUDAが動いてしまうようです。
GeForce 210なんて、当然CUDAに対応している世代ではありませんので、むしろCPU単体より遅くなりますw
Intel HD GraphicsがONでハードウェアエンコードがOFFの場合…って、それIntel HD GraphicsがOFFの時と変わらないんじゃ…と思いましたが、若干速くなって、2~3分というところでした。
ハテ…。

Intel HD GraphicsがONでハードウェアエンコードもONの場合、1~2分でした。
やっぱ効果出てますねー。

ハードウェアエンコードがONになると、処理中にCUDAやIntelのロゴが出ます。
また、VirtuがONになっていると、エンコードソフト左上にVirtuロゴが表示されますが、Virtuで隠したり場所を変えれたりします。


さて、そんな感じでZ68の機能を見てきましたが、恐らく今後P67に代わって主流になっていくのではないかと思います。
ぶっちゃけどちらも弊社でウリとするような機能ではないのですが、 すでにお使いの方、これから導入を検討されている方の参考になれば幸いです。

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